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シャトー
マレスコ・サン・テグジュペリ
フランス/マルゴー




歴史
 シャトー・マレスコ・サンテグジュペリは有名な1855年の格付けで3級に列せられた、マルゴー村のワインです。
 このシャトーは17世紀末に、ルイ14世の法務長官であり、ボルドー議会の公証人であるシモン・マレスコが買い取りました。1815年にはすでにクルティエのテステ・エ・ロートンによって3級と認められ、1845年、ウイルヘルム・フランクの本でも3級と記されています。シャトーは1825年にルイ・ペルロなる人物の手に渡りましたが、それから間もなくしてこのシャトーを買い取ったのがサンテグジュペリ伯爵です。「星の王子様」「夜間飛行」で有名な、作家のアントワーヌ・ド・サンテグジュペリはそのひ孫にあたります。17世紀から18世紀にかけてこのシャトーを所有した、2人のオーナーの名前が、シャトー名に残っているわけです。


ch.マレスコ
サン・テグジュベリ
ラ・ダム・ド・マレスコ
 1840年代にサンテグジュペリ伯爵は他界し、シャトーの維持費に耐えられなくなった夫人は、1853年、ボルドーの銀行家であるフルカード家にシャトーを売却してしまいました。その2年後にパリ万国博覧会が開催され、ボルドーワインの格付けにおいて、シャトー・マレスコ・サンテグジュペリは公式に3級と認められました。
 その後はドイツ人やイギリス人の手を転々としましたが、シャトーの評判は衰退の一途を辿っていきました。しかしながら1955年、現オーナーのスジェ家が取得した以降、この光栄ある格付けに見合う風格を戻していったのです。



 マレスコ・サンテグジュペリ購入にあたり、ポール・ズジェはマルキ・ダレーム・ベッカーのブドウ畑をも手に入れたため、1972年までこの2つのワインはマレスコ・サンテグジュペリのセラーで造られていたという歴史があります。1981年にポール・ズジェが死去する直前、2つのシャトーは分離され、長男のロジェ・ズジェがマレスコ・サンテグジュペリを、次男のジャン・クロードがマレキ・ダレーム・ベッカーを相続しました。


 マレスコ・サンテグジュペリのブドウ畑は、マルゴーの高台にある4つの区画に分かれ、シャトー・マルゴーの北西に隣接しています。土壌はメドックの一般的な砂利質層で、表土は60〜90センチの深さです。石灰質の含有量が他の地区と比べて多く、それが比較的軽やかで、エレガントなワインを造りだす要因となっています。




 近年になって、セラーはさまざまな改装が行われ、セメントやコーティングタンクに混じってステンレス製の発酵タンクも新たに導入されました。すでにワインの品質は格付け当時の評価を超えるに至っています。