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France
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France Provence Cotes du Rhone Sud Ouest Bordeaux Bourgogne Bourgogne Loire Alsace Champagne Vin Mousseux


 生産国説明


 産地説明


フランス
 名実ともにワイン大国として君臨しているのがフランスです。年間の生産量は6500万ヘクトリットルで、毎年、イタリアと1位、2位の座を争っています。
 フランスにブドウ栽培がもたらされたのは紀元前600年ごろで、その後、ローマ人の手によって各地に広げられました。
 ボルドー、ブルゴーニュ、シャンパーニュなどの著名な産地では、世界中のワイン新興国が手本とする偉大なワインを生み出し、今なお追随を許しません。また、ロワールやアルザスでも産地固有の特徴をもったワインが造られ、近年は、南部のローヌ渓谷やプロヴァンスのワインに注目が集まっています。つねにワインの世界をリードしているのがフランスといえるでしょう。
 フランスワインはINAO(国立原産地呼称統制機関)によってその等級が厳しく定められ、ヴァン・ド・ターブル、ヴァン・ド・ペイ、VDQS、AOCに分かれています。最も規制の緩いヴァン・ド・ターブルは、フランス人が水代わりに飲む低廉なワインで、日本にはほとんど輸入されていません。ヴァン・ド・ペイは南フランスのヴァン・ド・ペイ・ドックが最も有名で、近年、品種名表示のヴァン・ド・セパージュを中心に人気が高まっています。VDQSは年々、より上位のAOCに格上げされています。AOCは産地呼称がしっかりとしたワインで、ブドウの収穫される土地、使用可能な品種、最低アルコール度数などの厳しい規定があります。
 産地の個性ともいえるテロワールを、最も重視しているのがフランスのワイン造り です。
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シャンパーニュ
 パリの東にあるシャンパーニュ地方は、世界で最も有名な発泡性ワインの産地です。
 異論は多いものの、泡に出るワインを発明したのはオーヴィレール修道院のドン・ペリニョン師といわれており、1680年ごろとされています。
 シャンパーニュの名前は、フランスのシャンパーニュ地方で、瓶内2次発酵によって造られる発泡酒のみに与えられます。使用の許されているブドウ品種は、黒ブドウのピノ・ノワールとピノ・ムニエ、それに白ブドウのシャルドネです。黒ブドウであっても、圧搾後、ただちに果皮を果汁から引き離してしまうので、澄んだ透明の果汁が得られるのです。
 果汁をアルコール発酵させてスティルワインを造り、瓶に詰めて酵母と糖分の加えられたリキュールを添加し、密栓します。すると、瓶の中でふたたび発酵が始まり、それによって生じた泡がワインの中に封じ込まれるのです。ワインはランスやエペルネのセラーでゆっくりと寝かされ、出荷前に2次発酵で生じた澱を取り除き、コルク栓を打ちます。この時に甘み調整を行い、極辛口のブリュット、やや甘口のドゥミ・セックなどが造られます。
 シャンパーニュ地方はフランスで最も冷涼なワイン産地のため、年ごとの品質差が大きく、ワインの品質を一定に保つには、異なるヴィンテージのワインのブレンドが不可決です。市場に出荷されるシャンパーニュのほとんどにヴィンテージが記されていないのは、そうした理由からなのです。一方、きわめて良い年には収穫年号の入ったヴィンテージ・シャンパーニュが造られます。また、各シャンパーニュの生産者は、自社の最高銘柄をキュヴェ・プレスティージュとして、限られた年にごく少数生産しています。
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ブルゴーニュ
 フランスにおいてボルドーと並び尊ばれているのがブルゴーニュ地方です。ボルドー・ワインがカベルネ・ソーヴィニヨンやメルローなど、複数品種のブレンドによる交響曲のようなワインとすれば、ブルゴーニュ・ワインは、赤はピノ・ノワール、白はシャルドネを単一にしか用いず、まるでピアノ・ソロのようです。
 ブルゴーニュ地方はフランスのほぼ中央にあり、縦に長く延びたワイン産地です。ブドウ畑は小高い丘陵の東向き斜面に広がり、晩秋になると収穫を終えたブドウ畑が黄金色に色付くことからコート・ドール(黄金丘陵)の名が付けられました。
 コート・ドールは北のコート・ド・ニュイと南のコート・ド・ボーヌの2つに分けられています。前者ではほとんど赤ワインばかりが造られており、後者では赤ワインも白ワインも造られていますが、とりわけ白ワインの品質は世界最高のものです。
 コート・ドール地区よりもはるか北には辛口白ワインで知られるシャブリ地区があり、南にはコート・シャロネーズ、マコネ、ボージョレの各産地が続きます。
 ブルゴーニュ・ワインには多彩なアペラシオンがあり、力みなぎるヴォーヌ・ロマネや繊細で気品に満ちたモレ・サン・ドニというように、それぞれが微妙なテロワールの違いを表わしています。さらに、ブルゴーニュのブドウ畑はその自然条件から、村名畑、プルミエ・クリュ(1級畑)、グラン・クリュ(特級畑)に分かれています。
 また、ブルゴーニュ・ワインをきわめて複雑にしている点は、同一銘柄のワインを複数の生産者が手がけているということです。したがって、ジュヴレ・シャンベルタンを1つとっても、さまざまな品質のワインが存在するわけです。「ブルゴーニュ・ワインは造り手で選べ」というのはそういう理由からなのです。
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コート・デュ・ローヌ
 スイスに源を発し、地中海へと流れ込むローヌ河。その渓谷に沿って、57000ヘクタールのブドウ畑が広がっています。
 ローヌ渓谷のワイン産地は北部と南部に大きく2分することができます。それぞれ気候や栽培されている品種が異なり、ワインのスタイルにも違いが見られます。
 北部は大陸性気候で寒暖の差が大きく、またブドウ畑は急勾配の斜面に植えられています。シラーを主要品種とし、コート・ロティ、エルミタージュ、コルナスなど力強い赤ワインが代表的です。
 一方、南部は地中海性気候で、比較的平坦な場所にブドウは植えられています。ブドウ品種はグルナッシュ、ムールヴェードル、サンソーなど複数の品種を混植している場合が多く、果実味に富み、ボリューム感のあるワインが造られます。南部ローヌの代表的ワインは、13もの品種の使用が認められているシャトーヌフ・デュ・パプであり、ジゴンダスやコート・デュ・ヴァントゥーなどのワインも人気があります。
 ローヌ渓谷のワインは圧倒的に赤ですが、少量ながらも高品質な白ワインが造られています。とくに北部のコンドリューは、ヴィオニエと呼ばれるフランスでも希少性の高い品種から造られ、アプリコットやライチの香りのする香気豊かなワインです。エルミタージュでもマルサンヌとルーサンヌから白ワインが造られ、シャトーヌフ・デュ・パプにも白ワインがあります。ローヌ渓谷の白ワインは、赤ワインとは対照的に、そのさわやかな香りや味わいをなるべく若いうちに楽しむタイプです。
 そのほかローヌでは、ロゼワインのタヴェル、天然甘口ワインのミュスカ・ド・ボーム・ド・ヴニーズ、発泡性ワインのサン・ペレなどさまざまなワインが造られています。
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ボルドー
 フランスワインを語るのにボルドーは欠かせません。ボルドーはフランスワインの代名詞のようなものです。
 1152年にボルドー地方の領主だったアリエノール・ダキテーヌがアンジュ伯アンリ・プランタジュネと結婚。その2年後、アンリ・プランタジュネはイギリス国王ヘンリー2世となったため、ボルドー地方は以後300年にわたりイギリス領でした。今なお、ボルドー・ワインとイギリスとの結びつきが深いのはそういう理由からなのです。
 中央高地から流れるドルドーニュ川とピレネー山脈から流れるガロンヌ川、その2つが合流し大西洋へ流れ出るジロンド河の、3つの流れの周囲にボルドーのブドウ畑は広がっています。最も著名なのはジロンド川左岸のメドック地区で、シャトー・ラフィットやシャトー・マレスコ・サンテグジュペリなど、カベルネ・ソーヴィニョン主体の洗練された赤ワインが造られています。また、近年とみに人気が高いのがドルドーニュ川右岸のサンテミリオン、ポムロール地区です。シャトー・ペトリュスやシャトー・トロタノアなど、メルローから素晴らしく芳醇な赤ワインが生み出されます。
 ボルドー・ワインは一般にシャトーの名前で呼ばれます。シャトーは英語のエステイトに相当し、私有地のブドウ畑で収穫されたブドウのみを用いて造られるワインが、シャトー元詰めワインです。
 ボルドーには数々のシャトーがありますが、1855年、時の皇帝ナポレオン3世はパリ万国博覧会に合わせ、ボルドー・ワインの出展を要請しました。その時に作成されたのが有名な1855年の格付けです。140年以上もの間にいくつかのシャトーは分割、消滅し、現在60のシャトーが5つの階級に分けられています。
 ボルドーではこのようなシャトー・ワインのほか、優れたネゴシアン(酒商)によってブレンドされた、ボルドーやメドックなどのジェネリックワインも生産されています。
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アルザス
 ライン川を挟んでドイツと対峙するアルザス地方は、フランスでもユニークなワイン産地です。ラベルにはブドウの品種名が表示され、そこにもドイツとの関連性が認められます。
 ブドウ畑はストラスブールの西からコルマールを経てミュールーズの西まで細長く伸びています。
 この地方の原産地呼称はアルザス、アルザス・グラン・クリュ、クレマン・ダルザスの3つで、前2者には、これに認定されている8種類のブドウ品種名が付されるのです。すなわち、リースリング、ゲヴュルツトラミネール、ピノ・グリ、ピノ・ノワール、ピノ・ブラン、ミュスカ、シャスラ、シルヴァネールです。複数の品種をブレンドした日常用のワインをエデルツヴィッカーと呼ぶ生産者もいます。
 アルザスのグラン・クリュ(特級畑)は、生産者の間で反対派と推進派が激しく衝突している問題です。1983年、アルザスでは歴史的にも著名で、品質の優れたブドウを育む25の畑をグラン・クリュとし、アルザス・グラン・クリュの原産地呼称をINAOに認可させました。ところが、その後、グラン・クリュに認められなかったブドウ畑の所有者がグラン・クリュの拡大を申請し、90年代にはその数が50に増えたのです。その中には到底グラン・クリュの価値に相応しくない畑も含まれており、論争になりました。その結果、トリンバックのように、グラン・クリュのワインでありながら、あえてアルザス・グラン・クリュを名乗らない生産者もいるほどです。アルザス・グラン・クリュに認められているブドウ品種は、リースリング、ゲヴュルツトラミネール、ピノ・グリ、ミュスカの4種類のみです。
 アルザス・ワインは一般に辛口ですが、収穫を遅らせて糖度の上がったブドウを用いて造るヴァンダンジュ・タルディフや、貴腐ブドウから造るセレクション・ド・グラン・ノーブルの、2つの甘口ワインがあります。
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ヴァレ・ドゥ・ラ・ロワール
 フランス最大の河川であるロワール河流域は、「フランスの庭園」と呼ばれ、かつては王侯貴族が居城を構えた美しい地方です。この流域にも、河口に近いナントから上流のフランス中央部にいたるまで、ヴァラエティに富んだワインが生産されています。
 ナントの南に広がる広大なワイン産地はミュスカデです。この地方でムロン・ド・ブルゴーニュと呼ばれる酸味の豊かな品種を用い、シュール・リー法で醸造します。シュール・リー法とは、発酵によって生じた酵母の死骸、すなわち澱を、ワインと一緒に寝かせておく醸造法です。これによってワインに滋養がもたらされ、旨味のある味わいとなります。
 アンジュー・ソミュール地区で最も知られているワインは甘口のロゼ・ダンジュですが、ソミュール・シャンピニーのようにカベルネ・フランから造られる、しっかりとした酒質の赤ワインもあります。また、シュナン・ブランからカール・ド・ショーム、ボンヌゾー、コトー・デュ・レイヨンなど甘口のワインが造られています。
 トゥーレーヌ地区には、ソミュール・シャンピニー同様、この地方でブルトンと呼ばれるカベルネ・フランを用い、シノン、ブルグイユなどの赤ワインがあります。冷涼な気候のためにかつては完熟が難しかったのですが、近年は栽培農家の努力により、しっかりとしたコクのあるシノンやブルグイユが増えています。また、ヴーヴレやモンルイなど、辛口から甘口、はては発泡酒まで、さまざまなスタイルの白ワインがシュナン・ブランを用いて造られています。
 フランス中央部にはサンセールとプイイ・フュメの産地があります。どちらもソーヴィニョン・ブラン100パーセントの辛口白ワインですが、右岸と左岸に分かれたこの2つの産地は、テロワールの違いからスタイルの異なるワインを生み出します。凛とはりつめた緊張感を感じさせるサンセールに対し、プイイ・フュメはよりたおやかです。サンセールにはピノ・ノワールを用いたロゼや赤ワインもあります。
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プロヴァンス
 ピーター・メイルの「プロヴァンスの12カ月」で描かれているように、南フランスのプロヴァンス地方は実に風光明媚で、おいしい魚介類があり、造られるワインは、そこに住む人々同様おおらかな印象です。
 この地方のワインは65パーセントがロゼワインですが、一年中温暖な土地柄なので、少し冷やしてあげるとさわやかな飲み心地で楽しめます。 コトー・デクサン・プロヴァンスとコート・ド・プロヴァンスの大産地では、黒ブドウのグルナッシュ、ムールヴェードル、サンソー、白ブドウのクレレット、ユニ・ブラン、ロール(ヴェルマンティーノ)などから、果実味豊かな赤ワインと、さわやかなロゼ、白ワインが造られています。バンドールはムールヴェドルを主体のしっかりコクのある赤ワインのほか、やはりロゼと白が造られています。また、ニース近郊のベレ、エクサン・プロヴァンス近くのパレットなど、それこそ猫の額のように小さな産地があります。
 マルセイユの東に位置するカシスはすっきりとした白ワインの産地で、名物のブイヤベースとは切っても切れない間柄です。
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