ボルドー右岸の可能性を予見したムエックス家
ジャン・ピエール・ムエックスは、1937年にリブルヌのプリウラ河岸に自らの名を冠したワイン商を設立しました。
当時、ボルドーといえばメドック等の左岸のワインがもてはやされ、リブルヌを中心とする右岸のワインは、まだあまり知られていませんでした。しかし、ムエックス家はすでに、この土地のメルローが持つ魅惑的な個性と長期熟成する能力を予見していました。
常に利益をブドウ畑に投資
1950年代以降、J.P.ムエックス社は急速に発展を遂げますが、利益をブドウ畑に投資する方針を貫き、ペトリュスの他、右岸の代表的シャトーである、ラ・フルール・ペトリュス、マグドレーヌ、トロタノア等を買収します。
2008年にはサンテミリオンのシャトー・ベレールを買収し、今日では11のシャトーを所有し、そのぶどう畑の総面積は100ヘクタールを超えています。
シャトー・ペトリュスとの出会い
1947年、ポムロールの偉大なワインであるペトリュスの独占販売権を手に入れ、1964年にはマダム・リリー・ラコスト(1961年に死去するまでペトリュスの所有者であったマダム・ルバの姪)とともに共同所有者となりました。
それ以来、J.P.ムエックス社は、“メルローの達人”と呼ばれた醸造家ジャン・クロード・ベルーエを得て、ペトリュスの品質を高め、世界で最も希少で高価なワインへと昇華させます。
その後、ムエックス家はラコスト家の所有分を譲り受け、クリスチャンの兄、ジャン・フランソワがオーナーとなり、クリスチャンが社長として、経営と醸造にあたっています。